今回のアメリカ駐在帯同に際し、人生で初めてホームベーカリーを買いました。パン作り完全初心者の私が本機にした理由、実際に焼いてみた様子、本機の魅力や不満などを正直にご紹介します!

アメリカのパンはあまりおいしくないと聞いたことをきっかけに、気分転換の一助にもなれば、との思いも込めて購入しました。パン焼きの経験のなかった私ですが、結果として、大満足、買ってよかったと思っています。
SD-CB1とは
SD-CB1はパナソニックの業界最小、コンパクトなホームベーカリーです。そのサイズはなんとA4 に収まります。1回の焼き上がりが0.6斤と食べきりサイズな点も魅力的です。価格は約2万円。1万円台のシロカやアイリスオーヤマ製よりは高いですが、パナソニック製(ハイエンドモデルで4.5万円超)の中ではかなり手を出しやすい価格帯です。
SD-CB1にした理由
SD-CB1の魅力
まずはSD-CB1を魅力と感じた点についてです。
- コンパクトかつシンプルなデザイン
 
私にとっては、出しっぱなしにできるサイズであることが最大の魅力でした。ずぼらな性格上、一度片づけてしまったら滅多なことでは外に出すことはなく、タンスの肥やしになることは間違いありません。アメリカの家では多少大きなものでも問題ありませんが、日本に帰ってからも使うことを考えるとコンパクトであることは非常に重要なポイントでした。電気屋さんに行ってみて実際に見比べてみるとずば抜けて小さい点が魅力的で、他の機種はキッチンに据え置くイメージができませんでした。
また、白くてシンプルなデザインも、気に入った点です。無駄な出っ張りがないつるんとしたフォルムがお気に入りです。日常的に使用する家電の見た目も気に入っていると使っていて気分が上がります!

- 価格が手ごろ
 
パナソニック製の中では断トツで価格が手ごろな点も魅力的でした。とりあえずホームベーカリーを買ってみよう!と思い立ったもののこれまでパンを焼こうと思ったことさえなかった私。アメリカでちゃんとパンを焼くのか確信が持てず、高いホームベーカリーに手が出なかった、という側面もあります。シロカやアイリス等も検討しましたが、上記の通りサイズ感が気になったり、パナソニックの家電への信頼感から、SD-CB1を選びました。
- 0.6斤と、ちょうどいい焼き上がりサイズ
 
焼き立てには強いこだわりがないものの、あまり作り置きもしたくない。普段1斤のパンを買っても毎回のように冷凍庫行きになる私たちには0.6斤がちょうどよく感じられました(0.5斤で作れる上位機種もあります)。また、パンの耳が好きなので、小さいサイズはその分耳の面積が大きくなるだろう点も、魅力に感じました。
膨らみ方によるため正確ではありませんが、完成サイズは大体高さ9.5cm×幅8cm×奥行12.5cmです。

- お手入れが楽
 
毎回のお手入れは付属の計量カップ・スプーン・型・ハネを洗う、庫内を優しく拭くだけで済む点も魅力でした。機能が増えればその分手入れの手間も上がります。しつこいようですがずぼらな私には、作るまでの心理的ハードルが低ければ低いほど活用できると思いました。

SD-CB1にはない機能
他の機種にはあって、SD-CB1にはない機能もあります。個人的には特段デメリットにも感じませんでした。他機種と比べ劣る点についてどのように捉えたか、ご紹介します。
- 作れるメニューが少ない
 
上位機種では作ることのできるお餅や麺、パンドミ、フランスパンを作ることができません。しかし、機能があったとしても自分が活用するイメージがつかず、、、なくてもよいか、という考えに至りました。実際、決まったメニューを作ることが多く、メニュー数の少なさは今のところ不満に感じてはいません。
- イーストの自動投入機能がない
 
パナソニック社の他機種にはドライイーストの自動投入機能があり最適なタイミングで投入してくれるため、湿度や室温に左右されることなく安定した完成度でパンを焼くことができるそうです。一方SD-CB1には、ドライイーストの自動投入機能がありません。材料を型に入れる際、ドライイースト→強力粉等粉類の順に入れる(型の一番下に敷く)方法です。やや不安が残りましたが、パナソニック社のHPには「独自のプログラムで暑い日も寒い日も、一年中安定した仕上がりを実現します。」との記載があり、同社の技術を信じて購入しました。ちなみにこのプログラムは、庫内温度と室温を測定して、調理プログラムを調整するというものだそうです。今のところ出来栄えにムラはなく、こちらの点も不満に感じていません。ただし、日本の夏の高温多湿な状況ではうまく焼けない、との口コミもあるようです。
ちなみに、ドライイーストの自動投入は少々音が大きいとの口コミがありました。自動投入がないことも影響してか、SD-CB1の予約機能を使って起床にあわせてパンを焼いてもうるさいと感じることはありません。
- 具材の自動投入機能がない
 
パナソニック社の他機種と異なり、具材はねりの途中で自分で入れる仕様です。自動投入はあったら便利、なくても困らない機能、と捉えました。スタートボタンを押したタイミングで、具材投入までのおよその時間が画面表示されますし、具材を入れるタイミングはアラームでお知らせしてくれるので、手間というほどではありません。予約機能で具入りパンを選べないことは少々マイナスですが、基本的に朝食べたいのはシンプルなパンなのでこちらも大きな問題には感じていません。
ちなみに、ドライイーストおよび具材の自動投入がない分、お手入れすべきパーツも減るので悪いことばかりではありません。
実際に焼いてみた
使用しているのは日本から持ってきたゆめちからブレンドと、アメリカで購入したKING ARTHURのBREAD FLOURです。どちらも安定しておいしいパンが作れるのでお気に入りです。

実際に焼いてみたパンをご紹介
- 初めてのパン作り
 
まずは完全初心者の私が、人生で初めて焼いたパンをご紹介します。
初めて作ったのは日本の小麦を使用した高加水パン(メニュー2番)。外側カリカリ内側ふわふわに仕上がり、おいしさが長持ちしやすいというので選びました。作り方は簡単です。最初に湯だねを作り、あとは材料を投入してスイッチを押し、焼きあがるのを待つだけ。


焼き上がりはこんな感じ。小麦の風味もあり、カリカリふわふわで大満足の出来です。全くの初心者でも、レシピ通りに作れば簡単においしいパンを焼くことができます。


- アメリカ小麦のパン作り
 
別日に作ったアメリカ小麦の高加水パンはこんな感じ。小麦の香りや食感に若干の違いはあるものの、作り方や出来栄えに大きな違いはありませんでした。


- ブリオッシュ風食パンのアレンジ
 
具材入りのブリオッシュ風食パン(メニュー6番)も焼いてみました。こちらは、公式レシピの黒豆&栗入り抹茶ブリオッシュ風食パンをアレンジ、アプリコットを入れたもの。バターと具材は後入れです。


取扱説明書も細かく記載されており、内容豊富なレシピブックもわかりやすくので、初心者でも安心して作ることができました。具材についての説明も詳しく、迷うことがありません。

初めてでもおいしく作ることができました。大量のバターと卵を入れているためサクジュワッとした食感で、高加水パンとは全く異なる仕上がりです。
一回あたり0.6斤と小さい分、気軽に焼く&食べきることができるので、初めてのメニューでも失敗覚悟で気軽に試せるのは嬉しい点です。ホワイトチョコレートを入れても美味しかったです。


- パン生地アレンジ
 
パン生地機能(メニュー11番)を使用して、バターロールやクリームパン等食パン系のパン以外を作ることも可能です。以下のクリームパンは公式レシピブックには載っていませんでしたが、ネットで見つけたレシピをSD-CB1の分量に合わせる(粉が大体140gになるように計算する)ことで簡単に生地を作ることができました。




全体を通しての感想
簡単においしいパンが焼けるので、今では週に3回ほどパンを焼くのが習慣になっています。想像以上にホームベーカリーがある生活は楽しいです!SD-CB1を使ってみて感じた、簡単な感想をまとめると以下の通りです。
・初心者でも簡単に安定した完成度のパンを焼くことができる
・焼き立てパンの香り、カリカリふわふわ食感で幸せに満たされる
・材料が見える化するので安心して食べられる
・洗い物が簡単で、継続しやすい!
・0.6斤は食べきりにちょうどよく、「試しに作ってみる」ことへのハードルが低い
・パンのサイズが小さいので、サンドイッチや目玉焼きを乗せるのに向かない
・冷凍すると風味が落ちる(食べきり可能な0.6斤なので、極力翌日までに食べきれば問題なし)
・日本の夏の高温多湿の環境下でもちゃんと焼くことができるのか不安
・0.6斤だと、本当にたくさん食べたい時には物足りない場合がある
こんな方におすすめ!
実際に使用してみて思う、SD-CB1がおすすめなのはこんな方です!
・ホームベーカリー初心者
・本当にちゃんと使うかわからないものの、一度ホームベーカリーを使ってみたい方
・コンパクトなホームベーカリーを探している方
・家族人数の少ない方
・小食の方
・洗い物を極力したくない方
・機能がたくさんあっても使いこなす自信のない方
ちなみにおすすめできない方はこんな方。このような方には、上位機種の購入がおすすめです!
・家族が多い方
・たくさん食べることが好きな方
・お料理が大好きでたくさんのアレンジ料理にチャレンジしたい方
・お餅やフランスパンも作りたい方

私は、SD-CB1を購入してよかったと心から思っています。パナソニック社ではホームベーカリーのサブスク(最低契約期間1年、パンミックス付き)もありますので、まずはレンタルで試してみるのもおすすめです。

  
  
  
  