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【2025年振り返り】一生モノの景色と、新しい私。アメリカ駐在帯同1年目の備忘録。

雑記

気がつけば、2025年も残りわずかとなりました。 今年は、私の人生の中でも特に大きな転機となった一年でした。

悩みに悩んだ末、夫の海外赴任の任期延長に合わせてアメリカへ渡り、まったく新しい生活が始まった年。慣れない土地での暮らしは決して簡単ではありませんでしたが、振り返ってみると、心に残る瞬間がたくさんありました。

年末という節目にあたり、この一年を振り返り、今の正直な気持ちを忘備録として残しておこうと思います。

葛藤と孤独:社会との繋がりを求めて

正直に言うと、最初から「海外生活最高!」と思えたわけではありませんでした。むしろかなり後ろ向きなスタートでさえありました。

「社会から取り残されている」という焦り

やりがいのあった仕事を離れ、家庭の中に身を置くことになったとき、想像以上に大きな喪失感に襲われました。自分のキャリアが止まってしまったような感覚や、社会との接点が薄れていく不安。渡米後しばらくは夫以外とはほとんど関わることがなく、社会に貢献している充実感等も得られませんでした。やりがいやハリのない生活の中で時間だけが過ぎていくと、つい無駄にマイナスなことを考えてしまいます。SNSで活躍している友人を見ては、嬉しい反面「私は今、何をしているんだろう」と落ち込むこともありました。今でもふとした瞬間に、この焦りに飲み込まれそうになることがあります。

「怖い」「わからない」の連続だった初期

特に運転の練習は、私にとって最大の試練でした。普段は温厚な夫が、なぜか車のサイズだけは譲ってくれず、日本でも運転したことのないような大型車を運転することに……。車線の多い道路、容赦ないスピード、ウインカーを出さない車たち。そして、慣れない右側通行や、なぜか曲がらなければならない赤信号での右折。 ハンドルを握る手が震えるほど怖かったのを覚えています。

言葉も文化も違う場所での生活は、買い物ひとつ、病院ひとつとっても緊張の連続。何をするにも時間がかかり、どっと疲れては「どうして私はこんなにできないんだろう」と自分を責めてしまう日もありました

それでも、少しずつ慣れていった今の自分を思うと、「ちゃんと前に進んでいたんだな」とようやく認めてあげられる気がします

募る寂しさ

大切な人たちと簡単に会えない距離は、やっぱり寂しいものです。時差もあり、気軽に連絡が取れないもどかしさ。友人には友人の生活があり、忙しくしているだろうと思うと、あまり甘えてもいられず、最初の数ヶ月は深い孤独を感じることも多くありました

私を支えてくれた、いくつもの「温もり」

そんな苦しい時期を支えてくれたのは、「人の温かさ」と「新しい発見」でした。

夫と一緒に暮らせる幸せ

まず何よりも大きかったのは、夫の存在です。 私たちは交際数ヶ月で彼の海外赴任が決まり、それからずっと離れて暮らしていました。会えるのは限られた日だけで、日常のほとんどを別々に過ごす生活。その期間が長かったからこそ、今、同じ家で暮らせることの幸せを噛みしめています。

海外での仕事は、想像以上に大変なはず。慣れない環境や言葉の壁の中で、私には見せないプレッシャーを抱え、日々疲れているはずです。それにもかかわらず、夫はいつも私の生活が少しでも楽になるように、楽しめるようにと気を配ってくれました。 買い物に付き合ってくれたり、運転の練習に根気よく付き合ってくれたり、カフェに連れ出してくれたり。 口数は多くない人ですが、そのひとつひとつの行動から「大切にされている」という実感を何度ももらいました。夫がいてくれる心強さと温かさを深く実感したと同時に、「彼の力になりたい」という思いが今の私の原動力になっています

家族や友人の愛、そして「居場所」がある安心感

離れてみて初めて、自分がどれほど愛されていたかを痛感しました。 日本の家族や友人がくれる温かい励ましや、「一時帰国を楽しみにしてるよ!」という言葉。実際に帰国した際、みんな忙しいはずなのに最優先で私との時間を作ってくれたこと。私の好物をたくさん用意してくれた両親。その優しさに触れるたび、心の底から救われました(「帰るのやめようかな」なんて迷ってごめんね)。

また、仕事を離れている今も「復帰を楽しみに待っているよ」と連絡をくれる上司や同僚の存在も、大きな支えです。社会との繋がりが薄れ、自分の存在意義を見失いそうになっていた私にとって、その言葉は希望そのものでした。

新しい出会いに感謝

アメリカに来てから、新しい友人ができたり、SNSを通じて似た境遇の方々と交流したり、お店での他愛ない会話を楽しんだりと、少しずつ世界が広がりました。悩みを共有することで心がふっと軽くなったり、前向きな姿に刺激を受けて「私も頑張ろう」と思えたり。どの出会いも、私の居場所を少しずつ増やしてくれました

駐在生活だからこそ出会えた景色

一生行かなかったかもしれない場所へ

グランドサークルやニューヨークをはじめ、今年はテキサス州の他に10の州を旅することができました。壮大な自然に圧倒されたことも、終わりの見えない長いドライブもかけがえのない思い出です。「死ぬまでに一度は見たい!」と願っていた絵画を目の当たりにしたときは、あまりの感動にしばらく動けなくなったほど。 「ここに来られたのは、駐在帯同のおかげだな」と思える旅の数々が、この生活を前向きに捉えるきっかけをくれました。

キッチンから始まった「新しい私」

自炊中心の生活になり、料理の腕も上がりました。食材の違いに戸惑いながらも、工夫して美味しくできたときの達成感。特に新しく始めたパン作り、お菓子作りは、無心になれる大切なリフレッシュタイムです。 充実した食生活を送れる満足感はもちろん、夫が美味しそうに食べてくれることが、今の私の大きな喜びです。


振り返って気づいたこと:私は「仕事」が好きだ

この一年、仕事を離れたことで逆に「自分は自分が思っていた以上に仕事が好きなのだ」と気づかされました。 誰かの役に立つこと、社会と繋がること。ちょっとしんどい規則正しい生活も、どこか面倒だと思っていた飲み会も、私にとっては手放したくない大事な人生のパーツだったようです。 その大切さを再確認できたからこそ、今は資格の勉強を始めるなど、次のステップに向けて前向きなエネルギーが湧いています


2026年に向けて

まだ「焦り」が完全に消えたわけではありません。未熟な点、反省すべき点も多くあります。でも、この一年を乗り越えてきた自分を、今は少しだけ褒めてあげたいと思います。 慣れない環境に飛び込み、葛藤し、それでも新しい楽しみや大切な繋がりを見つけた。この経験は、きっとこれからの私の強みになるはずです。

来年は、今年始めた勉強や趣味を形にしていく一年にしたいと思います。人との交流もさらに広げて、英語ももっと頑張りたい

2025年、みなさまもわたしも、本当にお疲れさまでした。支えてくれたすべての人に感謝して、残り数日を過ごしたいと思います。

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