
いざ海外赴任が決まったとき、何から手を付けたらよいか迷いますよね。そこで、出国前に必要だと思われる準備をリスト化してみました。今回はその前編です。
まず初めにおこなうこと
これから挙げる2項目により、必要な準備が変わってきます。海外赴任準備の第一歩として、ある程度はっきりさせておくと、準備がスムーズになると思います。
単身赴任か、家族帯同か考える
単身赴任か家族帯同か。家族帯同の場合、同時に行くか家族は後から合流するか。配偶者が働いている場合、休職するか退職するか。
すぐに決めるのは難しい場合もあると思います。私も大変大変悩みました。途中で変更してもよいと思いますので、まずはどうしたいか家族や会社と相談しながら方針を決めることをお勧めします。
会社のサポート内容を確認する
航空券の手配やビザ申請のサポート、引っ越し業者や赴任先での住居の手配、海外旅行保険の有無、手当の有無と内容等どこまでサポートを受けられるのかを確認してみてください。
基本の手続き
パスポートの取得・更新
パスポートをお持ちでない方は新規で取得します。また、パスポートをお持ちの方も残存有効期限が十分かを確認し、場合によっては更新を行いましょう。
なお、2025年3月24日から新パスポートが導入されました。オンラインで手続き可能となり利便性が上がった一方、申請から交付までの期間が延伸、2週間~1か月程度を要することとなりました。ビザ取得にかかる期間(私の場合は1か月以上かかりました)も考えて、早めに取得・更新を行うことをお勧めします。
ビザの申請
最優先項目です。書類の手配が大変なうえ、面接の混雑状況次第では結構な時間を要します。前倒しで進めましょう。
なお、面接予約の混雑状況は、Global Visa Wait Timesにて確認することができます。申請手続き後予約できる面接日の目安です。

面接自体は非常にシンプルです。面接体験記も併せてご覧ください。
渡航関連
航空券の手配
自分で手配する必要がある場合は、航空券を予約しましょう。併せて航空会社のマイルプログラムへの会員登録がまだの場合は、登録をお勧めします。
前泊ホテルの予約、渡航当日の交通手段の確保
一人当たり2個の大型スーツケースを持っていることが想像されます。必要に応じて、空港の近くのホテルを予約しましょう。また、空港までの交通手段も確保しておきましょう。
アメリカ到着後のホテル予約
アメリカでの住居の確定が到着後となる場合は、しばらくホテル暮らしとなることが予想されます。2週間程度まとめて予約しておくと安心です。
住居関連
アメリカでの住居の手配
会社側で用意している場合や前任者から引き継がれる場合は心配ありませんが、自力で探さなければならない場合も多くあります。事前に目星をつけて置き、到着後に内見をして決めることが一般的です。
おすすめの物件検索サイト:Zillow
治安チェックサイト:Family Watchdog(性犯罪や暴力事件の犯罪歴がある人物の住所がわかります。)

日本住居の退去、売却、貸与手続き
賃貸の場合は、賃貸契約書に定められた時期まで(1~2か月以内が一般的)に解約する旨を伝えましょう。
持ち家の場合は、1.売却、2.賃貸物件として貸し出し、3.空き家といった選択肢があります。なお、海外赴任中は住宅ローン控除が受けられません。
ライフラインの解約
水道、ガス、電気、ネット、NHKなどの解約手続きを行いましょう。
郵便物の転送届
e転居(郵便局)でWeb上で手続き可能です。届出日から1年間、任意の住所に郵送物を転送してもらえます。私は実家に設定しました。
引っ越し・荷物整理
引っ越し業者の手配、荷物の仕分け
引っ越し業者に連絡して、下見と引っ越しの日程を調整します。下見にて荷物の総量を確認と段ボールの手配をしてもらい、当日までに荷物の仕分けをしておきます。梱包は当日、業者にお任せすることとなります。
なお、基本的な荷物の分け方は、1.当日荷物(手荷物、スーツケース)、2.航空便(到着まで2週間ほど)3.船便(到着まで2~3か月ほど)4.保管(実家やトランクルーム)、5.処分の5つです。
必要なもの(食べ物や医薬品以外)は、引っ越し当日までに買い終えるようにしましょう。
必要物資の購入、日用品のまとめ買い
現地で使う家具家電の買い足し、日用品・食品・医薬品のまとめ買いをします。
食品、医薬品などの飲み込めるものは、航空便、船便には入れられません。

後編に続きます。