
赴任前に準備することリストの後編です!
自動車関連
現地車両の手配
赴任先にもよりますが、車なしでは生きていけない場所もあります。到着後すぐに車が必要な場合は、事前に日本人向けディーラーなどに問い合わせてみましょう。もちろん、到着後に問い合わせ、試乗してから購入することも可能です。自動車保険の契約も忘れずに行ってください。
日本の自動車の売却等
車両の売却
状況に応じて日本での自動車の売却を検討します。
自動車保険(解約、中断、英文等級証明書の発行)
海外へ転居する場合は、自動車の売却有無にかかわらず「中断証明書発行手続き」を行えます。この手続きを行うことで、帰国した際に現在の等級から自動車保険を再開できるようになります。
アメリカで自動車保険に加入する可能性がある場合は、併せて英文の等級証明書を発行も依頼しましょう。詳しくは、現在加入の自動車保険代理店や保険会社へのお問い合わせをお願いします。
金融、通信関連
銀行口座、証券口座の見直し
銀行や証券会社により対応が異なります。規定を確認のうえ、正しい対応を行ってください。以下では一般論を紹介します。
不要口座、維持不可口座の解約
1年以上の海外赴任により非居住者となる(住民票を抜く)と、口座の解約が必要な場合があります。
海外転居申請
銀行次第では、非居住者となった場合でも一部サービスを除き口座の維持が可能です。この場合でも、基本的に海外転居の旨を申請する必要がありますので、出国前に手続きしましょう。
インターネットバンキングの整備
アメリカには、FBAR(海外資産開示義務制度)があります。これは、海外にある銀行・証券口座などの資産額が1万ドルを超えている場合、報告をしなければならない制度です。そのため、インターネットバンキングなどに登録し残高を確認できる状態にしておくとスムーズです。
NISAについて
2019年度の税制改正により、最長5年の海外赴任であれば、条件付きでNISA口座を保有し続けることができます。対応は、証券会社ごとに異なりますので、ご確認をお願いします。
住所変更手続き
解約せずに維持する口座については、実家などに住所変更しておきましょう。
携帯キャリア変更の検討
日本で使っていた携帯電話番号は保持したいですよね。楽天モバイル、もしくはPovoがおすすめです。
アメリカ銀行口座開設
私たちは、全米1位のチェース銀行(正式名称:JPモルガン・チェース銀行)の口座を開設しました。アメリカに到着してからでないと開設できないので、注意しましょう。
ドル決済のクレジットカード申し込み
JAL USA カード、ANA USAカードは、アメリカの信用情報(クレジットスコア)をためることができるドル決済のクレジットカードです。クレジットスコアがゼロの日本人でも作成することができます。日本のクレジットカードを海外で使用すると為替手数料が数%かかるため、駐在員は持っておきたいカードの一つです。
出国90日前から申込み可能です。アメリカの銀行口座を紐づけてから使用可能となるため、渡米後は早めに銀行口座の開設をしましょう
現金、送金手段の確保
最近はクレジットカードやデビットカードが一般的ですが、現地通貨の用意は必要です。また、家賃や車の支払いに国際送金が必要となる場合があります。もしものために、送金手段を確保しておくことをお勧めします。
Wise:世界中の通貨が使えるアカウント | 国境のない金融 | Wise 日本
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医療関連
健康診断の受診
おそらく会社から指示があると思われますので、健康診断を受診します。
歯科検診・治療
アメリカでは歯医者が高額かつ海外旅行保険対象外です。事前に歯科検診を受け、虫歯の治療を完了しておきましょう。
予防接種
予防接種については、以下のぺージで紹介しています。
診断書の英訳作成
持病がある方は、かかりつけの先生に英語の診断書、紹介状を作成してもらいましょう。
医療保険、海外旅行保険の確認、見直し
現在加入中の医療保険、会社加入の海外旅行保険の内容を確認し、補償の削減や追加を検討します。アメリカは医療費が高額なので、念には念を入れての加入をお勧めします。
公的手続き
運転免許の更新と国際免許の取得
日本の運転免許証をお持ちの方は、国際運転免許証を取得しておきましょう。現時点で運転する予定がない方も、念のため取得しておくことを検討してください。
国際運転免許証があれば、取得から1年間はアメリカで運転が可能です。ただし、州によりアメリカの運転免許証の取得期限が定められている場合があります(テキサス州の場合は入国後3か月以内の取得が原則)。早めにアメリカの運転免許証を取得しましょう。
国際運転免許証は即日で発行できます。私は新宿運転免許更新センターで発行しました。平日の夕方に行き、10分程度で受け取ることができました。
また、日本の運転免許証の有効期限にも注意が必要です。更新期限の前から更新可能ですので、有効期限1年未満の場合等は更新期間前の更新手続も検討してください。
海外転出届の提出
海外に1年以上滞在する場合は、国外転出届を住民票のある役所に提出する必要があります。基本的に、出国の2週間前から提出が可能です。海外転出届を提出した後は、印鑑証明書を取得することができなくなる(失効する)点に注意してください。車の売却などに印鑑証明書が必要な場合があります。
国民年金の任意加入手続き
日本企業との雇用関係がなくなるなど社会保険の資格がない場合で、国民年金に任意加入を希望なさる方は、手続きを行いましょう。
戸籍謄本の取得
配偶者のSSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)申請に「婚姻証明書」が必要な場合があります。「婚姻証明書」は3ヶ月以下に発行された戸籍謄本があれば、管轄の日本大使館・領事館で発行することができます。このSSNは、アメリカの運転免許証を取得する際にも必要です。
在留届の提出
在留届は海外に3か月以上滞在する場合に提出が必要です。現地到着の90日前から提出できます。現地の日本大使館からの安全情報などを受け取れるので、早めに届け出をすると安心です。もちろん到着後でも問題ありません。オンラインで申請できます。
失業手当延長手続き(配偶者が帯同に伴い退職した場合)
配偶者の海外転勤帯同などによって退職した場合、失業手当の受給期間を最長4年間まで延長できます(通常は1年)。職業に就くことができなくなった日の31日目から数えて1カ月以内に、ハローワークに届けを出すのが基本です。必要書類は管轄のハローワークにから取り寄せられます。出国後に提出する場合は、代理人(委任状が必要)に提出してもらうか、郵送で提出します。具体的な手続きは、管轄のハローワークにお問い合わせをお願いします。
その他
英語の勉強、現地文化・習慣のリサーチ
私の場合、忙しくてなかなか時間が取れませんでした。それでもなんとか生活はできているので安心してください。
美容室の予約
アメリカに行く直前に美容室に行くことをお勧めします!直前は忙しく時間がとりづらいので、早めに予定を押さえておきましょう。
コストコ会員の検討
日本のコストコ会員になれば、アメリカのコストコも利用できます。日本の年会費のほうがアメリカの年会費よりも安いので、日本で会員になってから渡米する駐在員も多いです。ただし、日本会員の場合、アメリカのコストコオンラインは使用できませんので注意してください。
サブスクリプションの見直し
日本でしか使用できないサブスクリプションに加入している方は解約を検討してください。ただし、動画配信サービスは、VPNを契約、経由することでアメリカでも視聴可能です。VPNを通じて、日本のインターネットに接続することで各種日本のサイトやAmazonプライム(日本版)などにアクセスできます。
NordVPNは世界シェアNO.1、使用方法も直観的で通信速度も速いため、おすすめです。


以上が赴任前のやることリストです。
準備は本当に多岐にわたりますが、本リストが少しでもお役に立てばうれしいです。